人生に奇跡を起こすノート術— マインド・マップ放射思考
原書:THE MIND MAP
BOOK(Buzan,Tony;Buzan,Barry)
ブザン,トニー【著】田中孝顕【訳】 きこ書房
ステップ1 言葉の連想力を高めるエクササイズ
大きめの白紙の中央に、テーマ(目的・課題)を書き込む。
直ちに頭に浮かんだ言葉を、どんどん書き込んでゆく。
〔とにかく、どんなにばかばかしい言葉であっても、頭に思い浮かんだ言葉を書き込んでゆく。1分以上かけてはいけない〕
グループで行うときには、絶対に見せあってはいけないし相談もいけない。
グループ内全体で一致した言葉があったら、次はこの共通語を中央イメージとして、もう一度同じようにしてマインドマップを作る。
ステップ2 イメージ連想力を高めるエクササイズ
大きめの白紙と、カラー鉛筆を準備する。
真ん中の中央イメージとして、家を描く
そこから思いつくだけ枝を伸ばして、それぞれの枝に連想するものの絵を描いてゆく〔言葉のエクササイズと異なるのは、文字ではなく絵を描いてゆくこと〕
ステップ3
次のステップは、枝を更に枝分かれさせて、それぞれの枝に、思いつくままにどんどん言葉を書き込んでゆく。
マインドマップの効果を更に高める階層化(グループイング化)とカテゴライズ
例えば
日産
中央イメージ → 主要枝 (BOI basic ordering idea)
l テーマに対して、どんな知識(BOI)が必要かを考える
l 一冊の本を作るつもりで、どんな章立て(BOI)にするかを考える
l 目的を出来るだけ具体的に思い浮かべる(その具体例がBOI)
l テーマについてもっとも重要と思われる分野を7つ程あげる
l 基本的な問い掛け(Who, What, Which, Where, When, How)いつ、どこで、だれが、どれを、なにを、どのように
マインドマップを復習する
l 10~30分後
l 一日後
l 1週間後
l 1ヶ月後
l 3ヶ月後
l 6ヶ月後
決断力を高めたいときのマインドマップテクニック
二者択一マップ ダイアディックマインドマップ
「家を買う」決断をするために
イエスとノーのイメージを思いつくまま片っ端から書き込む
完成したところで、眺めてみる。
共通に出てくる言葉たとえばストレス
1. 家を買うことでストレスが解消する。
2. 家を買うことで負担が増えてストレスがたまる
改めてイエスとノーの言葉イメージを眺め、
イエスのメリットがノーのメリットをこえていたら決断する
訓練
1. 次の項目についてなるべく瞬時に決断することを繰り返す。
l 私はXを買うべきか、買わないほうがよいか
l 私はXを勉強すべきか、勉強しなくてもいいか。
l 私は自分の性格Xを変えるべきか、変えないでいいか。
l 私はXの組織に加わるべきか、加わるべきでないか
l 私はXに出かけるべきか、出かけないほうがいいか。
それぞれに
2. Xを中央イメージとしてマインドマップのBOI を見いだしていく
BOI として
l 歴史=その起源は?どのような経過をたどって今日に至ったか。
l 構造=そんな形をしているか。どのように構築されているか。
l 機能=そのように機能するかどんなふうに働くか。
l 役割=自然界、人間会でどのような役割を果たしているか
l 分類=どんなものと関連が深いか。どのグループに入れられるか。
自分のアイディアを整理するためのノート作り
3~7本の枝で構成されるポリカテゴリックマインドマップ
訓練 次の質問に自問自答する
l …共に外出することはなぜ楽しいのだろうか?
l …を買うことはなぜ楽しいのだろうか?
l …を学ぶことはなぜ楽しいのだろうか?
l …を変えることはなぜ楽しいのだろうか?
l …から手を引くことはなぜ楽しいのだろうか?
l …を始めることはなぜ楽しいのだろうか?
l …を作ることはなぜ楽しいのだろうか?
l …を終えることはなぜ楽しいのだろうか?
…にはなるべく「風変わりなもの」を選んで訓練する。
楽しい理由は7項目をこえないようにする。
他のヒトの考えを整理するときのマインドマップ
講義・会議に威力を発揮するノート法
マインドマップ有機的学習法
ポリカテゴリマインドマップは優れた方法である。
1. 記憶力を盛んにする
2. 分析力を高める
3. 創造的な思考を促す
4. 思考と思考を交わらせる
ノートを取りながら同時に、思考を整理し、分析し、記憶力を高める全方位的で機能的なマインドマップ
マインドマップ有機的学習法オーガニックスタディテクニック
1. テキスト全体にざっと目を通し、全体の構造と難易度を理解する
2. 全体を読み取る時間を概算する。
3. その分野ですでに知っていることでマインドマップを作成し、関連づけのフックを作っていく
4. 1.とは別にテキストを通して学ぶべきこと〔目的〕を描いたマインドマップを作ってみる。
5. テキスト全体を把握するために、目次、主要な見だし、結果、結論、要約、主なイラスト、表など目に留まるものにじっくり目を通す。この段階で、学習の90%は終わった。
6. 下読みをする。1.で飛ばしてしまった細かい部分にも目を向ける。特に章や節の最初と最後の接続の部分に注意を払い重要だと思われる言葉や情報を見つけたら、次々とマインドマップに書き加えていく。
7. 本読みに入る。そしてマインドマップの中央部を作っていく。難しい箇所はすべて飛ばす。
8. 最後に、仕上げ読みを行う。前の段階で飛ばしてしまった部分も読み返し、まだ学んでいないこともすべて頭に入れる。
グループマインドマップで可能性を更に高める〔パワーアップにつながる〕
日々の生活を通し手だれもが他のだれとも違うユニークな情報を手に入れており、一人ひとりが極めてユニークな知識と視点を持っている。したがって、自分一人で行うよりも、はるかにバラエティーに富んだ情報と情報を結びつけることが出来る。ひとりでだまって学習するより何人かが集まりその学習内容に関する話しを活発にしながら学習したほうがはるかに学習効果が上がる。
グループマインドマップの作り方
1. テーマを決める 目的、関連情報を共有する。
2. 個人個人でマインドマップを作る。少なくとも1時間かける。
3. 小グループ〔3~5人〕でディスカッションを1時間ほどする。大切なことはどんなアイデェアも絶対に否定してはならず、メンバー全員が自分のマインドマップに受け入れていかねばならない。一見ばかげて見えるアイディアでも書き加えてゆく。
4. 小グループのマインドマップを作る。巨大スクリーンにマインドマップの基本構造を描いてゆく。全員の合意を得てから、BOI 主要枝を描き、次いで、小グループからでたあらゆるアイデェアを適当なところに書き込んでゆく。
5. 時間を置く
6. グループマインドマップを完成させる。急速を終えたら、全員で2~4までの作業を何回も繰り返す。
7. 必要な決断を下す。
マスターマインドマップにチャレンジしよう
本を読破する場合:
準備
1. 流し読み---10分でざっと読み、本のタイトルを象徴するイメージを中央に書く。さらに部や章立て、本を読む目的などの主要枝に属す言葉やイメージを引きだしておく
2. 時間と量を特定する----5分 本の内容をマスターするのに必要な時間を決め、この時間内に内容の把握をするようにする。
3. 関連情報のマインドマップ作り-----10分 別の紙に、これから学ぼうとする内容についてすでに知っていることで速射マインドマップを作る
4. 目的のマインドマップ作り---5分 この本をなぜ読もうとしているのか、目的について新しいマインドマップを作成する
実践
5. 大要把握→下読み→本読み→仕上読み
徐々にマインドマップにしてゆく方法、大切なポイントをマークしながら読み進み、最後にまとめのマインドマップ二する方法がある。どちらの場合も、自分自身の知識や解釈、目的意識などを十分に付け加えたものにしてゆくことが大切である。
講義・セミナー用マインドマップ
マインドマップノートなら講義やセミナーを受けたその日から、効力を発揮する。
l 講義セミナーが始まる前に
講義を受ける前に講義内容の大要を把握しておくことが大切
講義内容のテーマ(中央イメージ)、 BOI (主要枝)を描いておく。
自分がすでに知っている知識に関する速射マインドマップを2~3分で作っておく。
l 講義セミナーが始まったら
l 講義セミナー用マインドマップノートの復習
1時間の講義であったら、
l 10分後に復習時間10分
l 24時間後 2~4分
l 1週間後 2分
l 1ヶ月後 2分
l 6ヶ月後 2分
l 1年後 2分
l マインドマップノートを続けてゆくこと
1年間の講義であったら、毎回このマスターマインドマップに新しい情報やアイディアが書き加えられてゆく。