感染経路と予防方法
*感染源*
蜂蜜、土等が考えられるが、北米、南米、ヨーロッパ、オーストラリアで、報告され
た約650例症例の内、約1/3は蜂蜜を介していボツリヌス菌を摂取したことが判
明している。米国では市販蜂蜜の10〜15%からボツリヌス菌が検出されている。
我が国においても昭和61年度厚生科学研究事業の報告では、巣箱から直接採取した
もの、市販品、国産品、輸入原料及び輸入製品、計512検体の内27検体(5.3
%)から、ボツリヌス菌が検出されている。
食などのように、徹底した加熱調理をしないで、長期間保存される食品に芽胞を形成
して、つまり細菌の胞子を作って増殖する。この、増殖するときにボツリヌス毒素を
作り、それが食中毒をおこす。
則を守れば、菌の増殖を防ぐことができる。特に以下のことに気をつけて調理する。
1:前日調理は避ける。
2:提供する前によくかき混ぜ、加熱する。
3:室温での放置は避ける。