ETECの産出するエンテロトキシン
ETECは下痢原因毒素として、
2種類のエンテロトキシンを産生する。1つは60℃10分の加熱によって失活する易熱性エンテロトキシン(heatlabile enterotoxin、LT)で、もう1つは、100℃、10分の加熱によっても活性を失わない耐熱性エンテロトキシン(heat-stable enterotoxin, ST)である。これらのエンテロトキシンの産生能はプラスミドによって支配されている。LTは蛋白毒素で分子構造がコレラ菌の産出するコレラ毒素と非常によく似ている。したがって作用機能もコレラ毒素と同じである。