治療方法について

 

むかしは多くの死者をだしていた恐ろしい病気の赤痢でした。しかし、現代では効果的な治療薬が開発されています。赤痢は薬が良く効く病気なので、たいていは薬によって治ります。

 

治療薬の種類 ♪〜

1960年代の前半まではクロラムフェニコール(CP)、テトラサイクリン(TC)、ストレプトマイシン(SM)が主に使われており、特にCPTCの効果は卓越していました。しかし、1960年代の後半からこの3種類の薬剤に対して耐性を持った赤痢菌が、急激に増加しました。

その後、カナマイシン(KM)、アンピシリン(ABPC)、ナリジキシン酸(NA)などの薬剤も使われました。しかし、KMNAにおいては少数なのですが、耐性を持った赤痢菌が、どの薬剤に対してもいます。ただ、コリマイシンに対して耐性を持った赤痢菌は、現在まで見られないそうです。

 

病院での治療 ♪〜

上に書いた治療薬を、5日間ぐらい経口投与を行います。しかし、注意しないといけないのは、症状が改善しても、まれに細菌が再び増加することです。だから、薬剤投与終了後10日間ぐらいは入念に検便をしなければなりません。

脱水症状が激しいときや、幼児の場合は非経口的に輸血を行いますが、ソリタ顆粒などを経口的に飲ませることによってすむ場合が多いそうです。

 

 

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