エンベロープ
エンベロープは糖タンパク質と脂質からなり、ウイルスが細胞に吸着し感染する際に重要である。エンベロープの表面には糖タンパク質の突起がみとめられ、スパイク
spike
とよばれる。
ウイルスのなかには、ヌクレオカプシド(核酸とカプシドを合わせた構造)が、感染した宿主細胞の細胞膜に由来するエンベロープをかぶって、かんぜんなビリオンとなるものがある。らせん対称型ヌクレオカプシドをもつ動物ウイルスは、すべてエンベロープをもっている。