カプシド

ウイルス核酸を包み込むもので、ウイルス核酸がもつ遺伝情報に基づいてつくられる。

ほとんどのウイルスのカプシドは、それぞれのウイルスに特有の数の構造単位(カプソメア)が、両方対称(正20面体)かあるいはらせん対称かのいずれかの様式で、規則的に配列して構成されている。

カプシドは、内部のウイルス核酸を保護し、ビリオン(完全な形をしたウイルス粒子)を宿主細胞表面のレセプター(受容体)に結合させることによってウイルスの宿主域を決定し、そしてウイルスの抗原性を決定する、という機能を担っている。