レオウイルス(Reoviridae)

2本鎖のRNAウイルスである。60〜80nmの中型のウイルスで、エンベロープがなく、エーテル抵抗性である。カプシドは多くは二重構造となっている。ウイルスは感染細胞の細胞質内で成熟し、封入体がみられる。ヒト、家畜、野生動物、昆虫、植物に広く分布している。

この科に属するウイルスは次のごとく分類される。

レオ1〜3型、イヌレオ、トリレオ1〜5型、ウシレオ1〜5型、サルレオ、ミンクレオ

コロラドダニ熱、アフリカ馬疫1〜9型、ブルータング1〜12型、イバラキ病

ヒトロタ1〜4型、ウシロタ12型、ヒツジロタ、ブタロタ12型、ネズミロタ、ウサギロタ、ウマロタ12

 

レオウイルスの性状

20面体のビリオン、直径60〜80nm

カプシドは二重構造となっている

ビリオン内部に正20面体の蛋白殻あり

複鎖RNA、分子量15×10da

ビリオン中に転写酵素を含む