梅毒

T原因

梅毒トレポネーマ。直径0.1 0.2マイクロメートル長さ620マイクロメートルの屈曲した螺旋状菌。

試験管内での培養は不可能であるため、病原性の構成はほとんど解明されていない。

 

黒い背景の中に淡緑色の蛍光を発する梅毒トレポネーマ

・菌を排出している感染者とのセックス、セックスの類似行為が大部分をしめる。

極まれに多量の排出菌に汚染された物品と傷のある手指との接触による伝播

も報告される。

 

U症状

男・女ともに

感染後、潜伏期と顕症期(第1〜4期まで)を交互に繰り返しながら慢性に経過する。

 

 

 

感染後3週間ほどの潜伏期を経て、経時的に下記のような症状が現れる。

顕性期の分類

症状

第1期

(感染部位に) 初期硬結(赤色)

(陰部に)潰瘍を伴う発疹

局所リンパ腺炎

第2期

[血行性に移行]梅毒性バラ疹

発熱、倦怠感

リンパ腺症、粘膜疹

扁形コンジローマ

梅毒性脱毛、髄膜炎、頭痛

第3期

心臓血管梅毒(アフリカ人種以外ではまれ)…大道脈瘤、大動脈弁逆流など

神経梅毒〔中枢神経への移行〕

第4期

 

(感染から10年を経ると)

心臓血管や脳・脊髄をおかす

  • 脊髄癆
  • 進行麻痺

初期硬結(男性器)

赤ちゃんへの影響は?

妊婦の梅毒は胎盤を通して胎児に血行性に感染する。そのため多くの胎児は死産となるが、そのまま出生すると先天梅毒となる。

  1. 初期先天梅毒(出産後から2年)骨軟化症、貧血、肝脾腫、神経梅毒症状
  2. 後期先天梅毒(2年以降)角膜実質炎、リンパ腺症、コンジローマ、貧血、ハッチンソン歯、聴覚神経障害(内耳性難聴)、回帰性関節症、神経性梅毒症状

 

V検査・治療について

(どんな治療をするの?)

ペニシリンGの大量投与〔日本では経口投与〕

 

 

(どのくらいで治るかな?)

 

 

 

 

関連サイト:

http://www.aegis.com/topics/oi/oi-syphilis.html

http://www.mars.dti.ne.jp/~frhikaru/std/std.html#2

http://idsc.nih.go.jp/index-j.html

http://www.hakodate.or.jp/akiyama/knowledges/STD/std.htm