尖圭コンジローム(疣贅)
T.原因
右写真は細胞核の周囲に明庭部を示す感染細胞。
(パパニコロウ染色)
http://www.hakodate.or.jp/akiyama/knowledges/STD/std.htm<感染経路>
いぼのウイルスにより陰部から陰部へ感染するのでほとんどセックスで感染。
セックス以外でも感染する?
おりものなどで湿った外陰部でウイルスが繁殖し、症状が出る。潜伏期が1〜6ヶ月と長く、だいたいは2・3ヶ月で症状が出る。
しかし、手や物に付着したウイルスからも感染することがあるので注意が必要。
U.症状
感染後、数週間から2〜3カ月を経て、陰茎亀頭、冠状溝、包皮、大小陰唇、肛門周囲等の性器周辺部に、白や灰色のイボ状の小腫瘍が多発する。性器の疣(いぼ)とも呼ばれる。腫瘍は、先の尖った乳頭状の腫瘤が集簇した独特の形をしている。それは乳頭状、鶏冠状、花キャベツ状等と形容されるようにほおっておくとイボが増殖し、やがてカリフラワーのようなかたまりとなる。
初期症状の頃には痛みはなく多少の不快感を覚える程度だが、症状が進行して炎症をともなってくると、かゆみ、灼熱感、排尿痛、性交痛、歩行時の痛みなどが起こる。
左写真は表面が棘々しく独特の様相を呈した局所。
<赤ちゃんへの影響は?>
<局所症状だけじゃない。これがコンジロームの恐ろしいところ>
尖圭コンジローム自体は、良性の腫瘍であり、自然に治癒することも多いが、
時に癌(悪性の腫瘍)に移行することが知られている。特に、HPV16型に感染した女性の場合、子宮頚部に扁平コンジロームを発生し、子宮頚癌の原因となることがある。 この子宮頚ガンは30代〜50代に多く発病しますが、近年は20代で発病するケースも多いと言われています(http://www.nikkansports.com/news2/health/08/he08_67.html)予防のために必ずコンドームを使用しましょう。年に一度の婦人科検診で早期の発見も大切です。
V.検査・治療について
<怪しい…と思ったら>
まず検査に行ってみよう!!視診でわかりますが組織検査など
<どんな治療をするの?>
治療には外科的療法と薬物療法がある。
外科療法には、メスによる切除、液体窒素による凍結療法、電気焼灼、レーザーメスによる蒸散法などがある。薬物療法には、ポドフィリンチンキ、5−FU軟膏、ブレオマイシン軟膏などの局所塗布がある。抗癌剤の軟膏を使用する方法もあるが、こちらは期間が長くなり、副作用などの危険性もあるようだ。
妊婦の場合には、薬剤の胎児への毒性から、外科的療法が選択される。
保険が効く。報告によると、癌センターでも治療してもらえるとの事。
診療科は泌尿器科、皮膚科、婦人科。
<どれくらいで治るのかな?>
治療後の再発は少ないが、自然治癒後には再発することもあるので、適切な治療と治癒後1〜2年程度は2〜3カ月毎にフォローアップすることが望ましい。きちんと治さないと、約8割が3ヶ月以内に再発。完治までに数ヶ月。治療費や治療期間は症状の程度と治療法により変わる。10日から数ヶ月。
尖圭コンジローマ患者の性的パートナーの約2/3に尖圭コンジローマが認められるので、パートナーも同時に治療を受けることが望ましい。
参照:
http://www.mars.dti.ne.jp/~frhikaru/std/std.html#3http://chiba.cool.ne.jp/mioh/std.html#ヘルペス
http://www2.odn.ne.jp/asoko/byouki.html#anchor350880 http://shibuya.cool.ne.jp/littleheaven/bb.html