アメリカ合衆国における

ヘモフィリス属のインフルエンザのデータ

(1994−1995)

われわれは、すべての年代のヘモフィリス属のインフルエンザ(HI)を疫学的に記述するために、国家のヘモフィリス属インフルエンザ菌(Hi)の1994年から1996年までのサーベイランスデータを論述しようと思う。典型的なデータは、4歳以下の子供たちの中で、56%みられ、Hib49%であった。

4歳以下の子供たちの中で、HIの発生率は、1994年には1.8であり、1995年には1.6であった。5ヶ月以下の子供は、Hibの発生率が高い。(100.000人中2.2人)また、6ヶ月から、11ヶ月の子供が次に発生率が高い。(100.000人中1.2)そのうち、181人の子供は、

満一ヶ月にも満たず一次的なワクチンの接種を受けるには、年齢が足りなかった。5歳以上のヒトの中で、Hiに感染している人は、最も、割合が低いのが、20歳から39歳の成人であり(100.000人中0.15)、最も割合が高いのは、80歳以上であった(100.000人中2.26)。

5歳以上の成人の中で、典型的な1940件のHiの件で1372件であり、159件は、Hibに属すると考えられた。

初めて、ヘモフィルス属のインフルエンザb型(Hib)の多糖類のワクチンが、1985年に紹介される以前は、Hibは、5歳以下の子供において、最も一般的な細菌性髄膜炎の原因としてありました。(およそ18月以下の子供において1年に12.000件の割合で)感染した子供のうち5%は死んでいました。神経的な後遺症が、感染した子供の15%から30%に見られました。その他7500件を超える侵襲性のHibの感染も、毎年幼い子供において起こっています。5歳になる前の子供の累積的なHibの浸潤性疾病は、200人の子供にとって、1950年代のポリオの危険性と同様です。

4歳以下の子供の、Hibの発生率は、98%Hib抱合ワクチンが導入されてから下り坂である。1989年初期に15ヶ月以上の子供に、それから1990年に2ヶ月の乳幼児に使用されることが認められた。子供の自発的な免疫化の一つのゴールは、1996年から4歳以下の子供たちの間から浸潤性Hibの感染を除去するということです。しかし、年間約300件のインフルエンザ浸潤性疾病が、報告されています。

ますます、Hiの浸潤性疾病は、確かに医療状況で、免疫無防備状態の子供や大人にとって、病気や、死の重要な原因となっています。1988年から1990年のHiの浸潤性疾病の発生率の平均は、概算100.000人中1.7人であり、検査されたその中の50%は、Hibが予測されました。成人のHiの前の検査は、患者の致死率が、26%から36%になりました。

この記事で、われわれは、1994年から1995年にかけての4歳以下と、5歳以上のアメリカにおいての、HiとHibの疫学を要約します。

98062 久留 有夕美

 

データ収集

私達は1994年と1995年に開始したHi湿潤性病について書かれた多くの文章の三つの監視データを使った。多くの症例がCDCに報告された。二つの出所受動的監視システムだった。

NNDSSとNBMBRS、第三の情報源は活発な研究を基礎とした監視領域だった。Hi湿潤性病におけるNNDSSの場合の報告は週に発表できる病気の報告システムとして州の健康部門からCDCに電信で伝達される。これらの報告は人口統計の情報しか含まない。Hi血清型、感染部位、結果、Hibワクチン接種状態を含む追加の情報、そして4歳以下の子供たちの間で接種された特異的なワクチンは、NBMBRSのレポートという形でCDCに電信かメールで伝えられる。1994年の間1050万人の人達がHi浸潤性病のために活発な研究所基礎監視データに携わっていた。これらにはオクラホマ州の住民も含まれている。カリフォルニアの沿岸のサンフランシスコの3つの群、ジョージア州のアトランタのメトロポリタン地域の8つの群、そしてテネシー州の4つの群である。1995年、1280万人の人が監視データのもと似合った。テネシー州の付加的な群が加えられ、メリーランドはオクラホマの代わりに含まれた。各々の地域はHi湿潤性病について同定するための2週間ごとについて接触が持たれた。ついで、個人的な監視データはこれらの場合について詳細が示されたデータが選ばれた。活発な監視データサイトからのデータはまた、NBMBRSのレポートと同じような形式でCDCにめーるされた。

3つのデータ源からの情報が組み合わされ、重複(出生、結果、住居人の群、人口統計などが同一の場合)は除かれた。各1年の終わりの後、以前にはCDCに報告されていなかった4歳以下の子供たちの間のHi湿潤性病の情報を送るために、また、ワクチンを受けたかという見逃された決定的な補充情報を供給するために各州の健康部門に電話がされた。私達の分析は確実なものと不確実なものが含まれていた。確実なHi湿潤性病の場合は湿潤性病(髄膜炎、肺炎、蜂窩組炎、喉頭蓋炎、腹膜炎、心外膜炎、敗血性関節炎、膿胸、膿痛)、正常に無菌の部位からの単離(例えば、脳脊髄液や血液)適合する臨床的疾病として定義された。3つの感染部位まで、一次菌血症、髄膜炎、肺炎、蜂窩組炎、喉頭蓋炎、腹膜炎、心外膜炎、敗血性関節炎、または他の細かな部位を含んだリストから記録されうる。一連の一次ワクチン接種の完了はImmunization

Practiceの顧問委員からの推薦にしたがって定められた。Hibワクチン1回分は病気の徴候が除外される前に、14日より短い期間で投与された。

 

データ分析

1994年と1995年のUS国勢調査人口の見積もりはすべてのHi湿潤性病と、報告されているHib病のために、年齢、人種、特異的平均年間発生率割合(発生/2、人口/2で計算された)を計算することに使われた。2つの割合の違いは次のものが0.05超えていたら統計的に重要とされた。: 2 x (R12/N1 + R22/N2)R1はN1事象に一致する割合で、R2N2事象に一致する割合である。地域発病平均年間割合は、1994年の地域人口見積もりが使われることによって計算され、Hi湿潤性病のアトラスマップメーカーによって図示された。4歳以下の子供たちのHi湿潤性病について、HibHibワクチンの歴史、年齢特異性、そして残りのHibの地理的分布について見た。独立のカイ二乗検定が、年齢カテゴリーと結果の関連のテストに使われた。

 

発見

1994年と1995年に、Hi湿潤病の12771332のケースがそれぞれ報告された。Hi湿潤性病の全体発生率は定常性だったが、4歳以下の子供たちの間では1995年(305ケース;1.56/100000)の方が、1994(364ケース;1.84/10000)より低かった。(p<0.05)。1994年と1995年の間、5ヶ月以下の子供にはHi湿潤性病の発生率(8.02100000Hib湿潤性病(2.20100000)、そして未知の血清型のHi湿潤性病(3.57100000)が最も多かった。Hi湿潤性病、Hib湿潤性病、未知血液型湿潤性病の発生率は、2番目に発生率の高い6〜11ヶ月の子供たちと著しい差がある。(p <0.05Hi湿潤性病の高発生率は80歳以上の大人にも見られた。最も低発生率は5〜19歳と2039歳の年齢層に見られた。Hi Isolate2609例中のたった36%の血清型だ。Isolateの高割合は4歳以下の子供より、より年齢の高い人達の血清型である。報告された血清型情報の4歳以下の子供のHiの中でHibが最も一般的な血清型(376血清型Isolate184)である Hib49%の湿潤病と65%の髄膜炎を意味する。Hib湿潤性病の年間発生率平均は4歳以下の子供で0.47/1000005歳以下では血清型Isolate28%がHibであると報告された。

98063 平野 悌志

 

(184 type b of 376 serotyped isolates) Hibinvasive disease(侵入性の病気?)49%と髄膜炎の65%に相当する。Hib invasive disease の平均年間発生率は4歳以下の子供10万人につき0.47であった。5歳以上の間ではHibserotyped isolates 28%にものぼる。

 研究期間に報告された1歳未満のHi の患者の間では72%が5ヶ月以内で、29%が1ヶ月未満だった(Figure 1)

 同様にHib invasive disease をもつ4歳以下の子供184例のうち、133例の72%が1歳未満だった。

   Table 1. 年齢別におけるHi ,Hib invasive disease およびHi invasive disease of unknown serotype の症例数と年間発生率。( US19941995) 

 Hi

Hib

 

Hi serotypeunknown

年齢

症例数

発生率

症例数

発生率

症例数

発生率

0−5ヶ月

310

8.02

85

2.20

138

3.57

6−11ヶ月

123

3.18

45

1.16

45

0.16

1−4歳

219

0.69

51

0.16

99

0.31

5−19歳

179

0.16

23

0.02

108

0.10

20−39歳

249

0.15

25

0.02

166

0.10

40−59歳

405

0.33

42

0.03

280

0.23

60−79歳

715

1.01

51

0.07

539

0.76

80歳以上

361

2.26

18

0.11

152

0.95

   発生率は10万人あたりの人数をあらわす

4歳以下の患者の間でHi invasive diseaseの年間発生率の平均が最も高い(10万人に5.1)のはアメリカインディアンだった。他の人種や民族と比較して重要であった(p<0.05)(Table3)。同じ人種で民族が異なるとHib invasive disease の発生率は顕著だが、Hi invasive disease of unknown serotypes は顕著ではなかった。5歳以上の患者の症例では、人種や民族間の違いはほとんどない。5歳以上の患者における男女の割合は4歳以下のそれと同等であった。

感染siteのデータは1556(60)が役に立った(Table 4)Bacteremia4歳以下(62)5歳以上(51)ともにHi invasive disease siteでもっとも頻繁に報告された。次に多く報告されたinvasive disease4歳以下の髄膜炎(44)5歳以上の肺炎(36)だった。

(Table 2) 年齢別におけるHi invasive disease (‘2609)と髄膜炎(380)の報告されたserotypeのデータ。( US19941995)

 

98064 樋渡

 

 結果はHi侵入性疾患の2.609の患者の例のうち1.380例(53%)が利用できた。前出の結果の患者例において、全体の死亡率(CFR)は14%だった。死亡率は年齢によって異なる。死亡率はそれぞれ、01歳の患者では10%、129歳では6%、3059歳では13%、60歳以上では24%だった。

 

  1994年から1995年の間に観察されたHiHibの侵入性疾患の適度な季節のパターンでは冬の間によく起こっていた(図表2)。このパターンは4歳児あるいはそれ以下の子供によく似ていた(データは示していない)

 

症例数

 

  

表1  年齢とセロタイプによるHi侵入性疾患症例<一年、アメリカ、1994-1995

 

 

  図3  HiHbの侵潤性疾患と未知の血清型のHi浸潤性疾患の1994-1995年のアメリカにおける、人種や民族性別の症例数と平均年間発生率割合

 

 

0〜4歳の子供

5歳以上

全 Hi

Hib

Hi; 未知の血清型

All Hi

人種/民族性

人数

発生率

人数

発生率

人数

発生率

人数

発生率

Non-Hispanic

White

338

1.34

102

0.4

150

0.59

1,269

0.35

Black

122

2.08

32

0.55

52

0.89

258

0.45

American Indian

18

5.10

10

2.83

3

0.84

12

0.37

Asian or Islander

13

0.86

3

0.2

6

0.40

21

0.13

Hispanick

94

1.49

7

0.11

31

0.49

70

0.15

 

    アメリカについて、4歳以下の子供のうち84(13)は含んでいない。5歳以上の人のうち、310(16)の人種や民族が誤っていた。bは2年度以上の症例数。cは100.000人口ごとの

 

 

Hib浸潤性疾患のthe remaining casesを決定するために、受け取られたHibワクチン服用量の数のデータは症例患者の年齢(月ごと)によってわけると4歳あるいはそれより小さいこどもの例から報告された184例が概説された(表 5)。わかっている月年齢が4歳以下の子供181人中85人(47%)が、最も一般的に使われるHibワクチン(3‐容量 第一段階)で第一段階を完了したために、発育がとても遅れた(5ヶ月あるいはそれ以上)。ワクチン接種状態がわかっている4歳以下の子供149人のうち83人は第一段階を受けるのに適していた(年齢6ヶ月以上)。すなはち彼らのうち52人(63%)がundervaccinatedだった。83人の子供のうち31人(37%)は、HbOC(Wyeth-Lederle Laboratories, Pearl River, NY)PRP-T(Pasteur M かん ieux Connaught,Lyon, France)3容量か、PRP-OMP(Merck, Inc., West Point, PA)

2容量か、いくつかのHibを含んでいるワクチンを1容量によってあるいは15ヶ月後に

第一段階を完了している。製造者とワクチン割り当て情報は第一段階を受けた31人の子供のうち22人から入手できた。優位を占める唯一の割り当てははなく、全ての容量を同じ割り当てからのワクチンで受けた子供もいなかった。

 

4 感染部位の報告 Hi浸潤性疾患の症例 アメリカ 1994−1995

人数(%)

部位

0〜4歳の子供

5歳以上

菌血症

299(62)

551(51)

髄膜炎

213(44)

167(16)

肺炎

42(9)

390(36)

Cellulitis

19(4)

7(1)

喉頭蓋炎

8(2)

19(2)

 

髄膜炎や菌血症のような多重感染部位の症例も含む

菌血症は病巣を伴うまたは伴わない陽性血液培養結果に従って報告された。

 

 

血清型と開始月によってわけたHi浸潤性疾患の報告

 

アメリカ 1994−1995 N=2.609 開始月の分からない10例も含む

 

 

表5 浸潤性Hib病の4歳以下の子供、受けたHibワクチン容量と年齢グループによってわけた ,アメリカ .1994−1995

ワクチンを受けていない子供の数

年齢(月)

Rec.

0

1

2

3

4

ワクチン接種

総数

状態が未知

0〜1

0

15

2

17

2〜3

1

17

12

9

38

4〜5

2

7

13

2

8

30

6〜11

3

13

8

11

6

7

45

12〜18

4

5

1

2

7

2

0

17

19〜59

4

11

5

1

7

4

6

34

総数

4

68

39

16

20

6

32

181

 

 

全体の137のアメリカの郡、すなはち49州とその3つのうちの673(21%)が2年間のHi浸潤性疾患の発病を少なくとも1例報告した。これらのうちの327郡(49%)(47州から)が2例またはそれ以上のHi症例を報告した。(図 3A)47州と339(11%)の郡が4歳以下の子供のHi浸潤性疾患を報告し、42州と137郡(4%)が2年間のHib症例を報告した。すなわち、これらの郡のうち25(18%)が2例またはそれ以上のHib症例を報告した(範囲2〜8例)。これらの25郡において、Hib浸潤性疾患の発生率は0.41〜12.19/4歳以下の子供10万人であった(図 3B)。2例のHib症例があった14郡において、症例間の中央値期は139日だった(範囲 14〜334にち)。3例またはそれ以上のHib浸潤性疾患の症例があった11郡のうちの3郡において、あるHibワクチンで第一段階を完了していたため、子供たちは非常に発育が遅れた(5ヶ月またはそれ以上)。すなはちthe remaining 8郡において、30人の子供のうち20人(67%)がワクチン接種に適していた(年齢 6ヶ月またはそれ以上)。そして唯一1人の子供だけが第一段階を完了していた。これらの11郡において、Hib浸潤性疾患の発生率は0.41〜4.31/4歳以下の子供10万人であった。

 

98065 福田 直子

 

<結論>

アメリカ合衆国内で4歳未満の子供の浸潤性Hib病がみられることは希である。それは抱合型(?)のHibワクチンの導入と、広範囲に渡る使用による。しかしながら、3種以上のHib抱合ワクチンによる、生後19〜35ヶ月の子供の公的ワクチン接種適用範囲は、1995年では90%にしか達していない。何ヶ所かの大都会地域では適用率はもっと低い。

1994〜1995年の浸潤性Hi病全種の発生率は、プレワクチン年代に比べて98%も低い。プレワクチン年代では、浸潤性Hib病は95%以上のHi病の原因となっていた。

レポートの信頼性の低さと血清データの欠如により、我々の研究結果は浸潤性Hib病のプレワクチンを直接評価するものとはならなかった。活性化されたサーベイラントサイトに於いて、競争調節された浸潤性Hib病の発生率は1989〜1995年迄に99%減少した。

浸潤性Hib病のワクチンが利用出来なかった1988年以前の時期は、生後5ヶ月未満の子供(年間発生率:148/10万人)と比べて生後6〜17ヶ月の子供(生後6〜11ヶ月の子供での年間発生率:275/10万人、12〜17ヶ月:223/10万人)の浸潤性Hib病の発生率が最も高かった。しかしながら、1994〜1995年の間では、全ての年代(年間発生率:2.2/10万人)の中で、生後5ヶ月未満の子供に於ける発生率が最も高かった。生後5ヶ月未満の子供は一次ワクチン接種系を施すにはまだ幼過ぎるのである。

 

我々は以前のプレワクチン時代に於ける4歳未満の子供の浸潤性Hib病の研究と同じく、アメリカインディアン(最も発生率が高い)・黒人・ラテンアメリカ系らの子供たちの間にはアジア人・太平洋の島々の住民・白人らの子供たちの間よりも高いHiとHibの発生がみられることを見出した。プレワクチン時代には、アラスカのアメリカインディアンの子ども達に於ける浸潤性Hib病の発生率は、アメリカインディアン以外の子供たちに於ける発生率(子供の年間発生率:601/10万人)の約5倍であった。重要な進歩がこの集団内の浸潤性Hib病を減少させてきたけれども、依然、アメリカインディアンの子供たちの間での発生率は他の人種・民族グループでの発生率よりも高い。ある幾つかの民族・人種や地方に於いて浸潤性Hib病の発生率が高い理由は不明であるが、次の様な関連事項が考えられる。

 ・その地域でのHibワクチンの適用範囲率が低いこと(例えば盲点となってしまってい  る内陸地域)。

 ・社会経済状態が悪いこと

 ・他の補助要因

 ・宿主の感受性

・集団内の輸送(移しあい?)

1996年、ワクチン接種適用範囲の高い(90%以上)6歳以下のアラスカ原住民の子供たちの調査で、プレワクチン時代と同様の8%の輸送率を確認した。しかしながら、1992年のアトランタ・ジョージア・大都会地域での調査では、Hibワクチン接種適用率75%の子供たちの間の輸送率の低さ(0.2%)が証明されている。アメリカ合衆国に於いて、Hib病発生の報告例の減少は、一次ワクチン接種系の適用範囲だけでも、当初期待されていた浸潤性Hib病ワクチンの効力を遙かに越えるものであった。これは、ワクチンを受けた子供たちからの咽頭輸送が減少し、結果、その集団内でワクチンを受けてない人が感染から守られたからである。合衆国内での多くの地域では、高い輸送率は見られないようだ。二つの研究の結果の相違は、異なる宿主と環境要因と同様に異なるHib抱合ワクチンを使用したためであろう。Hib抱合ワクチンを用いているヨーロッパの国々では、ワクチンの使用に伴ってHib咽頭輸送と浸潤性Hib病の両方が減少している。

 

子供たちの間での発生の著名な減少に伴い、より上の歳の人々(5歳以上)の間での浸潤性Hib病の出現がとても目立ってきた。しかしながら血清型データは多くの症例で欠けており、子供(184人)・成人(159人)両方に於ける症例報告で、Hibの持続性循環が示されている。子供たちの浸潤性Hib病と鼻咽頭輸送の報告は減少してきている。しかしながら、これらのデータの出所が信憑性の薄いレポートであるが故に、全国的に発生した5歳以上の子供と成人の浸潤性Hib病が、同様の減少を辿るかは明確ではない。成人の浸潤性Hib病の全国的な発生報告に基づくと、1994〜1995年の発生率は以前の研究とは直接は比べられない。我々の研究で、血清の28%からHibが分離された。しかしながら、アトランタ・ジョージア・大都会地域の成人の活性監視サイトでは、Hibが原因で起こった浸潤性Hi病は、1990〜1991年から1995〜1996年の間に50%減少した。それにも関わらず、以前の調査・研究から、免疫性無防備状態にある患者や既にその基盤がある患者(例えば慢性肺疾患、脾臓摘出、白血病、HIV感染、鎌形赤血球症)に於ける浸潤性Hi・Hib病の発症が発見されている。よって、ヘルスケアプロバイダーは危険性の高い患者に対するHibワクチン接種を考慮するべきである。老人やワクチンを受けるには幼すぎる幼児に於ける浸潤性Hib病発生の対処の為には、4歳以下の子供に於ける浸潤性Hib病を除去する付加的な技術が必要となるであろう。更に加えて、浸潤性Hi病の継続的な監視が老人の間での発生を制御するために必要であろう。症例の調査・研究は、基盤にある免疫抑制の状態、や前ウィルス性要因・随伴ウィルス性要因等のような、他の補助因子の確認も含まなくてはならない。

98066 藤井

浸潤性Hib病が幼児の間で高い確率で起こるため、全ての幼児は生まれて2か月経つころにはきちんとワクチン接種を受けるべきである。浸潤性Hib病にかかった218ヶ月のアメリカ幼児のうちワクチン接種を受けた者のための状況を設定した研究において、ワクチン接種下での危険因子として、母性教育の不足やシングルマザーが挙げられます。危険にさらされた子供にワクチンを接種させるのには、大変な努力が必要とされるのである。計画に従った他の政策(ワクチン接種率を増加させる政策)に、女性・幼児・子供へ栄養を補給する計画(WIC)が,ワクチン接種の査定や委託、免疫に関する登録の履行、親が子供に時期を得たやり方でワクチンを接種させることを思い出させる制度、診療レベルの調査、医療スタッフへの報酬と結びつくことが含まれている。子供が減少していく地域で子供たちにワクチン接種を高い割合で受けさせることに加えて、母乳で育てる幼児を普及させるべきである。というのも、この年代の集団では、母乳で育てたほうがより浸潤性Hi病に抵抗があるからである。初期の一連のHibワクチン接種を受けた浸潤性Hib病にかかっている4歳以下の子供にとって、状況調査は例えばHibのポリリボシルリビトールフォスファターゼ(PRP)被膜への抗体を計測するといったようなワクチンの失敗を調査することも含んでいる。というのも目に見えない程度のことが免疫反応の不足をほのめかしたりするからである。

浸潤性Hib病の伝染病学の変遷を調査し、子供や成人での発病数の増加や減少を調べていくために浸潤性Hi病の血清情報は必要不可欠であるし、またその情報は新しい治療方針を検査するのに必要なデータを生み出す。サーベイランスは伝染が続く地域を見つけ出し、改良されたワクチンの適用が必要な地域を特定するのに重要である。浸潤性Hib病のどの事例もHibがある地域で広まることを防いでいるのである。それに加えて、4歳以下で浸潤性Hib病にかかっている子供の数がその地域の低いワクチン適用のしるしとなっている。このようなやり方で地域の免疫政策やその実施、適用の度合いは見直されるべきであり、もし必要ならば、Hibワクチン適用率の向上のために勧告がなされるべきである。

98067 藤井 宏行

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