<概念>
クラミジアは、リケッチアと同じく、真核生物に偏性細胞内寄生性を示す原核生物(グラム陰性菌)である。
クラミジアはリケッチアと以下の点で異なる。
- 媒介や存続に節足動物を必要としない。
- 偏性細胞内寄生体の本態はエネルギー寄生体である。
- 宿主細胞の食胞内で増殖し、封入体を形成する。
- 他のすべての微生物とは区別される特異な増殖環を示し、基本小体は宿主細胞外の生存に、網様体は宿主細胞内の増殖に適応している。
- ゲノムサイズは6.6×108ダルトン(1,450kb)で、リケッチアよりかなり小さい。
クラミジアはまたウイルスとは以下の相違点を持つ。
- DNA
とRNAの両核酸を含む。
- リボソームをもち、タンパク合成能がある。
- 細胞壁がある。
- 2
分裂により増殖する。
- 抗生物質に感受性がある。
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