<クラミジアの発見と名称>
1909
年、L.HalberstaedterとS,von Prowazekは、トラコーマ(約3500年前,古代エジプトのパピルスに記載があるといわれる)の病原体を研究し、患者の結膜材料を接種したオランウータンの結膜上皮細胞の細胞質内に封入体(Halberstaedter-Prowazek小体)を観察し、その中に見られる粒子を病原体と考えて、Chlamydozoa( 被膜に包まれた生物)とよんだ(Chlamydiaの名称の起源である)。そして、この病原体は、1957年、北京の湯(T’ang)によって、発育鶏卵卵黄嚢に接種して培養された。そして近年、ウイルスとの差異が明確にされた結果、クラミジアChlamydiaとして1つの属が与えられ、独自の位置を占めるに至った。