肺炎クラミジアによって起こる子供の気道感染におけるクラリスロマイシンの治療効果
小児クラミジア感染の札幌の研究グループ
肺炎クラミジアに感染した子供には、肺炎や気管支炎のような下気道感染が時々見られる。多数の抗菌性化合物が肺炎クラミジアに対して有効であることが報告されてきたが、それらのほとんどが肺炎クラミジア感染した幼児、子供の臨床試験がされていない。クラリスロマイシンが試験管内で抗クラミジアの効果があることは示されている。この研究で、私たちは臨床で主に下気道感染している子供における抗肺炎クラミジアであるクラリスロマイシンの使用できる量について測った。私たちはクラリスロマイシンを
21人の幼児と子供に経口で10~15mg/kg/dayの用量で2回、または3回に分け、4~21日間与えた。臨床症状、X線写真、そして実験での異常な結果は改善した。全体の臨床効果の割合は85.7%(21例中18例)であった。クラリスロマイシンの投与は肺炎クラミジアによって起こる幼児、子供の下気道感染の治療に適した処置であると考えられる。-back-