第62回 日本細菌学会九州支部総会


● ごあいさつ

第62回日本細菌学会九州支部総会は、12年ぶりに佐賀の地で開催されます。佐賀というところは一般には地味なイメージでしか知られていませんが、我が国近代医学の発展に大きな足跡を残した先人を輩出しています。嘉永2(1849)年に我が国ではじめて種痘を導入し、天然痘撲滅への道を切り開いた佐賀藩主鍋島直正、明治初期にドイツ医学を我が国に導入し、第一大学区区学校(現在の東京大学医学部)を創設した相良知安(東大医学部付属病院の入院棟玄関前には知安の記念碑があります)、日本赤十字社のもととなった博愛社を設立した佐野常民(日本赤十字の父と呼ばれる)などです。

このような佐賀の地で、我が国種痘伝来160年にあたる平成21年9月4日、5日に佐賀大学医学部臨床大講堂で総会を開きます。佐賀らしく講義室という地味な場所での開催ですが、「地味だったが、良い学会であった」と記憶に残るようにスタッフ一同で準備をすすめています。

九州支部総会は第46回日本ウイルス学会九州支部総会 (会長 西園晃 大分大学医学部教授) と合同で開催されます。ウイルス学会との合同開催は九州支部総会の特徴です。この点から、私は、支部総会は細菌学会員がウイルスの勉強を、ウイルス学会員が細菌の勉強をする場であればよいと考えています。また、若者がデータのプレゼンテーション技法を学び習得するためのトレーニングの場でもあると考えています。演題発表の関係者の方はもちろんですが、発表のない方もこの機会に是非足をお運び下さいますよう、お願いいたします。来る9月4日には佐賀大学医学部臨床大講堂で皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

第62回日本細菌学会九州支部総会
会長 宮本 比呂志


第62回 日本細菌学会九州支部総会事務局