クラミジア感染症の治療法

 

 クラミジアは細胞壁をもたないため、細胞壁合成阻害剤であるペニシリン系やセフェム系のβ―ラクタム薬、そのほかの蛋白合成阻害剤であるアミノ配糖体も無効である。クラミジアに最も抗菌力が優れているものはテトラサイクリン系のミノサイクリンで、ドキシサイクリンがこれに次ぐ。マクロライド系ではロキタマイシン、ロキスロマイシンなどニューマクロライド系の抗菌力が従来のエリスロマイシンより優れており、特にクラリスロマイシンはほぼミノサイクリンと同等の抗菌力を有している。そのほかオフロキサシン、トスフロキサシンなど一部のニューキノロン薬も抗クラミジア作用を有しているが、スパルフロキサシンはより抗菌力が優れている。

 

成人…テトラサイクリン系が第一選択薬であり、次いでマクロライド系で、一部

のニューキノロン薬も効果が期待できる。

妊婦や小児…副作用を考慮してマクロライド系が第一選択となる。

 

治療期間

10日から14日間は必要であり、短期間では再発する場合がある。

 

再感染を避けるための一般的な注意点

1.治療中の性交を禁止する

2.パートナー共々診療を受ける


クラミジアの予防法