5-1 治療方法について
戦前は、安静にして栄養をとり、きれいな空気の中で療養するしか方法がなく、長い病の末、死んでしまう人がほとんどだった。
現在は入院治療が必要な場合でも3〜4種の抗結核薬を、毎日規則正しくのむと短期間(6〜9ヶ月)で治る。最新の方式はリファンピシン、ヒドラジドという2種類を軸に最初4剤、続いて2〜3剤を合計6カ月g使う、というもの。 ただ、体のなかの結核菌がすべて死に絶えたわけではなく、元気がなくなって冬眠状態に入ったと考えている。一旦かかった人は防衛システム(免疫)の力が落ちると再び結核菌が増えて結核症として再発(再燃と呼ばれる)することもある。
*リファンピシン(RFP)はCYP3A4およびその他のチトクローム P450酵素系の強力な酵素誘導薬であり、数多くの薬物と相互 作用を起こします。ヒドラジドは一般名をイソニアジドといい、結 核菌の発育を抑える薬。