1. レジオネラの病原性発現機構の解明
レジオネラは,エアロゾル感染によりヒトに急性肺炎(在郷軍人病)やインフルエンザ様の熱性疾患(ポンティアック熱)を惹起する病原性を持っています.


衛生管理の悪い循環式の温浴施設が感染源となり,入浴者にレジオネラ肺炎が集団発生します.
本菌が病原性を発揮する上で最も重要な性質は生体防御の第一線で働くマクロファージの殺菌に抵抗して増殖することです.本菌がどのようにマクロファージの殺菌機構からエスケープして増殖するのかについて,菌側の遺伝子(icm/dot) と宿主側の遺伝子Lgn1の両側からアプローチしています.(宮本)
